(465)幸福にみかんの皮が乾きゆく/中西ひろ美(1952年~)
雪の積もる日に炬燵(こたつ)に入り、ぬくぬくと過ごす様子を想像しました。中央にはみかんの山があり、好きなだけ食べていいのです。ごみ箱に捨てるのが億劫(おっくう)なので、食べた皮は置きっ放し。お腹(なか)いっぱいになってぼんやりしていると、むいた皮が暖められた空気に乾いていきました。大胆な省略を効か…
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