閉じる

(465)幸福にみかんの皮が乾きゆく/中西ひろ美(1952年~)

 雪の積もる日に炬燵(こたつ)に入り、ぬくぬくと過ごす様子を想像しました。中央にはみかんの山があり、好きなだけ食べていいのです。ごみ箱に捨てるのが億劫(おっくう)なので、食べた皮は置きっ放し。お腹(なか)いっぱいになってぼんやりしていると、むいた皮が暖められた空気に乾いていきました。大胆な省略を効か…

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

ライブカメラ