(490)よく枯れてたのしき音をたてにけり/高田正子(1959年~)
音を楽しむと書いて音楽。人類の音楽のルーツについての知識は持ち合わせていないが、掲句を読むと原始の音に想(おも)いを馳(は)せたくなる。北風に吹かれて枯葉(かれは)と枯葉が擦れる、また枯木(かれき)の枝と枝がぶつかる。カサカサ、カランカラン…、よく枯れるほどに、乾いた植物は「たのしき音」を奏でる。…
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- ・(486)指の傷舐めて真冬の味のせり/亀田虎童子(1926年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。