仙台で積雪8センチ 通勤通学の足に乱れ

今季最強の寒気が日本列島に流れ込んだ影響で、宮城県内も25日、全域でこの冬一番の厳しい冷え込みとなった。平地でも積雪が確認され、交通機関などに影響が出た。
仙台管区気象台によると、最低気温は栗原市駒ノ湯で氷点下12・7度、登米市米山同9・4度、大崎市川渡同8・9度、南三陸町志津川同8・4度、仙台と蔵王は同7・5度など、16地点で今季最低を記録した。
午前11時現在の積雪は栗原市駒ノ湯82センチ、仙台市新川11センチ、仙台8センチ、大崎市川渡3センチ、石巻1センチ。
仙台市中心部では吹雪の中、足元に気をつけながら職場や学校に向かう人々の姿が見られた。
26日正午までに予想される24時間降雪量は東部の平地と山沿い、西部の平地が10センチ、西部の山沿い20センチ。


仙台市バスに最大70分の遅れ 平野部で今季初めて除雪車出動
寒波による悪天候となった25日、東北の鉄道や航空便に運休や欠航が相次いだ。仙台市では雪による渋滞で通勤通学の足も大きく乱れた。
JR東日本は山形新幹線の福島―新庄間、陸羽東線鳴子温泉―新庄間などを終日運休した。東北新幹線もポイントの不具合で遅れが発生した。
仙台国際空港によると、仙台発中部行き全日空362便など仙台発着の計8便が欠航した。
仙台発着の高速バスは、JRバス東北などが新潟、金沢を結ぶ計10便、宮城交通などが酒田、青森を結ぶ計14便を運休した。
仙台市交通局によると、通勤通学時間帯に市内で道路の渋滞があり、市バスは全域で午前9時15分時点で最大70分の遅れが出た。
市平野部では今季初めて除雪車が出動。25日は市全域で約100台が作業に当たる。
宮城県警高速隊によると、富谷市石積の仙台北部道路下り線で、トラックやワゴン車など計4台が絡む事故があり、1人が軽いけがをした。影響で富谷―利府しらかし台インターチェンジ(IC)間の上下線が午前10時20分ごろから通行止めとなっている。
県警交通企画課によると、県内で雪や路面凍結によるスリップが原因とみられる物損事故が24日午前8時から25日午前8時までに11件あった。
仙台市消防局によると、午前10時40分までに、降雪や路面凍結の影響で転倒するなどした60~80代の男女4人が病院に搬送された。
市水道局によると、午前11時までに水道管の凍結59件、破裂8件の相談があった。
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