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(494)心棒を蔵して冬の一木なり/渡辺誠一郎(1950年~)

 心棒は車輪の回転軸などを言うが、比喩としては活動の中心となるものも指す。もうすぐ立春だが、葉っぱを落として寒々とした冬の樹木も、内なるエネルギーをその心棒として蓄えている。やがて芽吹きの時を迎えるために。冬木というとさびしげな先入観ばかりが付きまとうが、実はそうではない、という断定が痛快。そうじゃ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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