(494)心棒を蔵して冬の一木なり/渡辺誠一郎(1950年~)
心棒は車輪の回転軸などを言うが、比喩としては活動の中心となるものも指す。もうすぐ立春だが、葉っぱを落として寒々とした冬の樹木も、内なるエネルギーをその心棒として蓄えている。やがて芽吹きの時を迎えるために。冬木というとさびしげな先入観ばかりが付きまとうが、実はそうではない、という断定が痛快。そうじゃ…
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- ・(492)地の涯(はて)に倖(しあわ)せありと来しが雪/細谷源二(1906~1970年)
- ・(491)風鳴りの鉱山跡地冬夕焼/鈴木綾乃(2005年~)
- ・(490)よく枯れてたのしき音をたてにけり/高田正子(1959年~)
- ・(489)雨は雪に土曜の電車乗らねばならぬ/森田緑郎(1932年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。