(495)咳をしても一人/尾崎放哉(1885~1926年)
俳句は五七五の定型と季語がよく知られていますが、その形式にとらわれないものもあります。自由律俳句は音数において定型から解放されました。この句はその中でも短く、端的です。同じ作者の同様のリズムに<墓のうらに廻(まわ)る>という句がありますが、最大の違いは冬の季語である「咳(せき)」があることでしょう…
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- ・(494)心棒を蔵して冬の一木なり/渡辺誠一郎(1950年~)
- ・(493)なお翔(と)ぶは凍てぬため愛告げんため/折笠美秋(1934~1990年)
- ・(492)地の涯(はて)に倖(しあわ)せありと来しが雪/細谷源二(1906~1970年)
- ・(491)風鳴りの鉱山跡地冬夕焼/鈴木綾乃(2005年~)
- ・(490)よく枯れてたのしき音をたてにけり/高田正子(1959年~)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。