(497)敏感な金魚となりて寒を生く/蓬田紀枝子(1930年~)
金魚は冬眠する。水温の低下に合わせて活動量を落とし、エネルギー消費を落とすのだ。とすると、ハテ。掲句、餌やりなどでかえって金魚の冬眠を邪魔してしまっている状況なのではなかろうか。この「敏感な金魚」は、眠りに邪魔が入るのを嫌がって察知する金魚だ。人間は寒いといろいろな刺激に敏感になって、ちょっと尖(…
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- ・(496)冬たんぽぽ三十年で町古ぶ/大西朋(1972年~)
- ・(495)咳をしても一人/尾崎放哉(1885~1926年)
- ・(494)心棒を蔵して冬の一木なり/渡辺誠一郎(1950年~)
- ・(493)なお翔(と)ぶは凍てぬため愛告げんため/折笠美秋(1934~1990年)
- ・(492)地の涯(はて)に倖(しあわ)せありと来しが雪/細谷源二(1906~1970年)
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。