(502)オリオンの広き胸ゆく明日も晴/津川絵理子(1968年~)
美しい星空が楽しめる冬、中でもオリオン座はその代表。目印になる三つ星と、それを囲む四つ星。ギリシャ神話に出てくる巨人の狩人オリオンにちなむが、その姿を描けるのはかなりの星好きだろう。「冬の大三角」の一つベテルギウスの赤い星が肩、三つ星が腰にあたる。なお足元には今年の干支(えと)のうさぎ座がある。そ…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。