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たい平さん名誉館長就任「笑い絶えない街に」 石巻複合文化施設

たい平さん(右)に斎藤市長から委嘱状が交付された
名誉館長就任を記念して展示されたメッセージ入りのパネル

 落語家林家たい平さんの石巻市複合文化施設(石巻市開成、マルホンまきあーとテラス)の名誉館長就任式と独演会が7日、同施設であり、約900人の市民が詰めかけ、祝福した。

 就任式で斎藤正美市長が「名誉館長は市民との縁が大きく広がり形になったもの。これまで以上に親しまれる施設になることを願っている」とあいさつし、委嘱状を交付した。

 たい平さんは「日本一の落語家になると誓った場所が今では第二の古里と呼べる存在になっている。石巻が『笑いの絶えない街』と言われるように、愛することを忘れず、盛り上げていきたい」と抱負を述べた。

 取り組みたいことについて「2021年に、出演している『笑点』の公開収録を石巻でするという市民との約束を果たせた。次はメンバーを呼んだ落語会などを年に数回できるようにしたい」と語った。

 就任式に続いての独演会では、古典落語の「不動坊」と「代り目」を披露。新型コロナウイルス下での笑点収録であった笑い話、日常生活で出会った人との面白エピソードも紹介。「今年は石巻川開き祭りに参加するため予定を空けている」と話し、花火の音まねで締めた。

 たい平さんと石巻市との縁は約40年前から。大学生の頃に市内の老人介護施設を訪れ、落語を披露、お年寄りの笑顔に励まされ、日和山公園の桜の木の前で落語家の道を歩む決意をした。東日本大震災後は、応援落語会を市内で開いたり、川開き祭りに参加したりして被災地を応援し続けている。市の「いしのまき観光大使」も務める。

 市複合文化施設の窓口付近には名誉館長就任を記念し、たい平さんの写真と「石巻のために精いっぱい勤めます」とメッセージが入ったパネルが展示された。

 独演会前には、たい平さん主演の映画「でくの空」の無料上映会もあった。

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