「ずっと住み続けたい」54.1%、前年上回る 石巻市民意識調査まとめ
石巻市は本年度の市民意識調査結果をまとめた。東日本大震災のハード事業が最終段階を迎えたことから、復興の実感や進展状況に関する設問を廃止し、市政課題に対応した設問を増やした。市内への居住意向に関する設問で「今の場所にずっと住み続けたい」と答えた割合は54.1%で、前年を0.6ポイント上回った。
「当分の間は住み続けたい」は29.4%(前年比1.6ポイント増)、「1度離れるがゆくゆくは戻りたい」が0.8%(0.2ポイント減)だった。住み続けたい理由(複数回答)は「住み慣れていて愛着がある」が56.5%で最も多かった。
「できれば市外に移りたい」は6.5%(1.6ポイント減)、「すぐにでも市外に移りたい」は0.8%(0.8ポイント減)だった。理由は「交通の便が悪い」が38.4%、「災害が多い、災害に弱い」が31.2%、「居住環境(買い物や遊びの便)が悪い」が30.4%だった。
中心市街地の活性化に関する設問では、利用頻度は「月に1回程度」が28.6%で最も多く、「ほとんど行かない」が24.3%、「週に1回程度」が17.3%だった。利用目的(複数回答)は買い物が51.2%で最多。サービス(病院、美容院など)が29.4%、食事が27.1%だった。
子どもの居場所づくりについて、「家でも学校でもない居場所が充実しているか」の設問に「はい」と答えた割合は29.9%、「いいえ」は60.4%だった。「充実していないと感じる場所」(複数回答)では公園(42.3%)が最も多く、図書館(30.4%)、児童館(27.6%)が続いた。
担い手不足が課題の市消防団に関し、入団依頼があった場合の対応は「入団しない」が70.2%で多数を占め、「入団する」は3.0%だった。
地域の町内会、自治会活動への参加状況では「いつもする」「だいたいする」「たまにする」が計57.2%で、「ほとんどしない」「したことがない」が計39.7%だった。
調査は昨年7~8月、無作為に抽出した市内の18歳以上の男女2700人を対象に郵送で実施。1037件(38.4%)の回答を得た。
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