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水辺空間のにぎわい創出 石巻市、「かわまち大賞」受賞報告会 利用団体が活用策紹介

かわまち大賞を受賞した堤防空間でカキ汁を味わう市民ら

 東日本大震災で被災した石巻市の北上川河口沿いで進められた堤防を活用したまちづくりが国土交通省の2022年度「かわまち大賞」に選ばれたことを記念し、市は5日、受賞報告会を同市中央2丁目のいしのまき元気いちばで開いた。

 市や北上川下流河川事務所、石巻商工会議所などの関係者約50人が出席。斎藤正美市長は「関係者が一丸となって取り組み、素晴らしい水辺空間になったことが評価された」と感謝した。

 利用団体による今後の活用策の発表もあった。同市のまちづくり会社「街づくりまんぼう」の木村仁社長は「受賞をきっかけに多くの人に足を運んでもらい、商店街を含めた全体を盛り上げたい」と語った。

 石巻専修大人間学部3年の工藤駿亮さん(20)と経営学部3年の雫石皓太さん(21)は、毎年3月に開催している竹灯籠をともすイベント「竹こもれびナイト」を紹介。「今年で5回目。夏の石巻川開き祭りに並ぶ冬のイベントとして定着させたい」と話した。

 報告会終了後、カキ汁200杯が無料で振る舞われ、大勢の市民が堤防上の開放的な空間で冬の味覚を楽しんだ。

 北上川河口のまちづくりは、国が両岸計約15キロに整備した堤防を活用。官民組織が中心となって堤防上でのイベント開催やキッチンカーの出店などでにぎわいを生み出し、復興に貢献したことが評価された。

 元気いちばに隣接する市かわまち交流センターでは同日、地元事業者が出店する「石巻まちゼミマルシェ」も開かれ、食品や雑貨、マッサージなど11店がブースを並べた。

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