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バレンタイン関連商戦、活発 ピークは11、12日 石巻地方

特設コーナーには多様な商品が並ぶ=藤崎石巻店
幅広い年代が買い求めるトリュフギフト=フェヴリエ

 バレンタインデーの14日に向け、石巻地方でもチョコレートなど、関連商戦が活発だ。洋菓子店や百貨店などの特設コーナーには定番の人気商品をはじめ、期間限定商品などが並び、物価高で沈みがちだった消費者の購買意欲を刺激している。商戦は11、12の両日、ピークを迎える。

 石巻市大街道北1丁目の洋菓子店「フェヴリエ」には、新型コロナの流行前と変わらず幅広い世代がチョコを求めて訪れている。

 バレンタインの時期は例年、チョコの箱詰めが1週間で1200箱ほど売れ、看板商品のロールケーキ「ロールストーン」は1日100本近くを売り上げるという。

 一方で、チョコレートの仕入れ値が1.3~1.4倍ほどに上がり、電気代も同様に増えた。一部の原料を安価なものに変更し、その分技術で品質を保つよう努めているという。

 現在は「特別な日ではなくても気軽にお菓子を楽しんでほしい」というポリシーを優先し、商品の価格をほぼ据え置く。今後も続くとみられる値上げに、オーナーシェフの木村薫さん(59)は「この値段で売ることができるのは今年が最後かな」と苦笑いした。

 同市恵み野1丁目の藤崎石巻店は1月13日にバレンタインコーナーを開設した。ショップ長の高橋賢太さん(32)は「自分へのご褒美、季節のイベントとして楽しむ傾向は年々強まっている。商品の一部は10%ほど値上がりしているが、客足にはあまり影響していない」と話す。

 東京と大阪に店舗を持つ人気スイーツブランド「ピスタチオマニア」の商品が初登場。春らしいパッケージのフランス菓子「ドラジェ」も目を引く。500~5000円台まで幅広い商品を用意した。

 「ウイズコロナも進み、外出を控えることもあまりなくなった。昨年より仙台に出かけて買い求める人が増えそうなのが少し心配」と高橋さん。今週末のピークに向け気持ちを高めた。

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