海と森、守り育もう 水産・林業関係者が活動報告 環境保全策を議論 石巻
水産や林業の関係者らが水産資源の保護や環境保全の活動を報告し、自然を守ることの大切さを発信する「みやぎ海と森の交流会」(県主催)が7日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。
自治体や県内の水産、林業関係者ら約120人が参加。パネル討論には、県漁協石巻地区支所などでつくる「イシノマキ・セーブ・ザ・オーシャン・プロジェクト(ISOP)」の福田介人さん、香川幹さんらが登壇した。
潜水会社「フクダ海洋企画」(石巻市渡波)の代表も務める福田さんはウニの食害や海洋環境の変化によって海藻が消える「磯焼け」対策を紹介。「渡波や田代島などで海藻を増やす取り組みをしている。地元漁師の協力を得て、できる範囲を広げたい」と語った。
石巻市の一般社団法人フィッシャーマン・ジャパンにも所属する香川さんは、教育と発信の必要性について述べ「ISOPなどでは、地元の子どもたちを招いて海の環境を知る機会をつくっている。自分たちが活動するだけでなく、次の世代にも伝えていかなければ問題は解決しない」と話した。
パネル討論では、南三陸町の林業会社「佐久」の大渕香菜子企画研究課長と、亘理町の海岸林の再生に取り組むNPO法人「わたりグリーンベルトプロジェクト」の東聖史代表理事も発表した。
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