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(512)春の雪誰かに電話したくなり/三代目桂米朝(1925~2015年)

 春の雪。仙台の方だと、積もっても晩には溶けてしまう淡雪が多い。儚(はかな)いからこそ、「こっちは春の雪だよ」と誰かに伝えたい。芽組みの季節、春の雪が木の枝に積もっているのは何とも言えずいい風情。掲句の「電話」、「LINE(ライン)」や「メール」という言葉と違って、電話ボックスや電線に積もる雪のイメ…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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