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(513)雪螢束の間といふ刻のあり/増成栗人(1933年~)

 指4本分を一束(ひとつか)といい、束の間とはそれほど短い時間を指すそうです。作業は何分、出発は何時何分というように、見えない時間を具体化するのが得意な友人がいますが、私は全く不得手な方です。冬の大気をふわふわと飛ぶ綿虫は雪蛍とも呼ばれます。雪蛍が現れて視界から消える間、淡い初雪が降り、地面へ当たっ…

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秀句の泉

 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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