(514)言霊のまず枯れそうな春の風邪/一関なつみ(1991年~)
新型コロナウイルスが日本で流行(はや)り出したのは3年前の2月ごろ。重症者や死者も出ているので「春の風邪」以上だが、この疫病は、対面で言葉を交わす機会を激減させた。また「言霊」は言葉に出すとその通りの事象がもたらされるとする霊力。私たちはこの間何度「コロナが収まったら○○しましょう」などと言い合っ…
関連リンク
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- ・(510)心なき吾が木ら樹氷かがやかせ/細谷源二(1906~1970年)
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