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(516)雪国へ入りぬ綺麗に箸割れて/岩田奎(1999年~)

 綺麗(きれい)に割れた箸は、駅弁の割り箸でしょうか。そう想像するのは川端康成の小説『雪国』の出だしが列車の描写から始まるからかもしれません。トンネルを抜けて風景が一変したように、あるときから車窓を占める雪の割合が増え、別の国に来たかのように思うことがあります。景色の変わりようと箸の割れ方が響き合っ…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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