閉じる

石巻地方の魅力を知って お試し移住生活、9組12人が体験

交流を深める参加者=18日、いしのまき元気いちば

 石巻地方の魅力発信と移住定住の促進を図ろうと、県東部地方振興事務所が一般向けに企画した「お試し移住体験プログラム!」が18、19の両日、石巻地方であった。東京都や仙台市、大阪府などから9組12人が参加した。

 初日は東松島市からスタート。参加者は市震災復興伝承館を見学し、東日本大震災で被災した野蒜地区の復興の様子を車内から眺めた。農業に従事する元市職員の話に耳を傾けた。

 石巻市では中央2丁目のいしのまき元気いちばで移住者交流会に参加。プログラムのメニューを考えた一般社団法人「ISHINOMAKI2.0」のまちのコンシェルジュ・雁部隆寿さんが「地元のおいしい料理を味わいながら自由に交流を図ってください」とあいさつ。自己紹介を交え、参加者が意見を述べた。

 東京在住の女性は「宮城県への移住を考えて参加した。地元で頑張っている人が多くて感動した」と感想を話した。

 定年退職し、大阪から訪れた男性は来月に気仙沼市に行く予定といい「8月までにすみかを探してどこかに移住するつもり。おいしい魚とお酒を楽しみたい。移住して地元のお役に立てることがあればと思う」と決意を語った。

 2.0の松村豪太代表理事は「震災後、石巻では新しく前向きな変化や取り組みが生まれている。肩肘張らず、石巻とお付き合いしてほしい」と歓迎した。

 19日は女川町で復興まちづくりに関する講話を聞き、まち歩きや買い物を楽しんだ。

 プログラムにも同行した雁部さんは「先輩移住者の話を含め、石巻地方の魅力や良さを伝えることができたと思う。これをきっかけに少しでも移住に対する関心などが深まれば」と期待を寄せた。

 9、10の両日には学生向けのプログラムもあり、石巻や仙台をはじめ、東京、群馬、神奈川、熊本各都県から計8人が参加した。

石巻圏域移住プロモーション動画(1.5分版) - YouTube・PrefMiyagi宮城県インターネット広報資料室

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

石巻かほく メディア猫の目

「石巻かほく」は三陸河北新報社が石巻地方で発行する日刊紙です。古くから私たちの暮らしに寄り添ってきた猫のように愛らしく、高すぎず低すぎない目線を大切にします。

三陸河北新報社の会社概要や広告などについては、こちらのサイトをご覧ください ≫

ライブカメラ