(517)ぶらんこをからだの骨としてつかふ/鴇田智哉(1969年~)
ぶらんこは春の季語。中国の春を招来する行事がもとになっている。この句からは、全身を使ってぶらんこを立ち漕(こ)ぎする様子が見える。金属の棒を丸い輪で複数繋(つな)いで垂らすぶらんこだろう。ぶらんこの接続部を、肘や膝など人の関節のように見立てた。漕いでいるうちにいつの間にか体とぶらんこが一体化してき…
関連リンク
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