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新しい一般廃棄物最終処分場、7月稼働へ 石巻市

 石巻市は、南境地区に整備を進める新しい一般廃棄物最終処分場を7月に稼働させる方針を決めた。ごみ減量化の進展で既存施設の埋め立て容量にもまだ余裕があるため、当面は2施設を並行して利用する。関連議案を開会中の市議会2月定例会に提出した。

 一般廃棄物最終処分場は不燃物やごみの焼却灰などを受け入れる。新しい処分場は埋め立て面積1万8800平方メートルで、容量は18万7000立方メートル。既存処分場(容量27万700立方メートル)北側の隣接地に整備した。総事業費は約93億円で、環境省の循環型社会形成推進交付金と復興特別交付税を充てた。

 市は、1996年に稼働した既存施設が今年3月で満杯になる見通しだったことから、2016年度に次期処分場整備の計画に着手。20年度に工事を始めた。当初は今年4月に利用開始する予定だったが、工事の遅れで7月までずれ込んだ。

 市廃棄物対策課によると、リサイクルの浸透などによりごみの減量化が進んだため、既存施設は今後5~6年間、受け入れを続けられる見通し。新施設は15年間の利用を想定するが、既存施設との同時利用やごみのさらなる減量も見込まれることから、利用期間はさらに延びると見通す。

 プラスチックごみの一括回収を市町村に求める「プラスチック資源循環促進法」が昨年4月に施行されたのを受け、市はプラごみの分別回収の導入準備を進めている。同課の担当者は「資源化などでごみが減れば、施設をより長く使える。市民の意識醸成も図っていく」と話した。

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