ハラスメント防止、石巻市がセミナー 「誰でも加害者になり得る」
互いの意思や価値を尊重できる社会を実現しようと、石巻市は15日、市ささえあいセンターでハラスメント防止セミナーを開いた。
石巻地方の事業者を中心に10人が参加。講師を務めた仙台市母子家庭相談支援センターの川端千尋所長がセクシュアルハラスメント、妊娠や出産に関するマタニティーハラスメント、パワーハラスメントの三つについて、基礎知識と予防策を紹介した。
ハラスメントは社員の心身の健康を害し、キャリアやライフプランにも影響を与えるほか、職場の雰囲気を悪化させ生産性の低下にもつながると指摘。「世代間での価値観の違いなどが要因で、ハラスメントをしている意識がなくても誰でも加害者になり得る」と警鐘を鳴らした。
防止策として、敬意を払った行動の心がけや、考え方の違いがあることを認識するほか、率直な意見の交換や相談、問題への指摘があれば言動の改善をすることなどを紹介した。
参加者から「ハラスメントと判断する基準は何か」と質問があり、川端所長は「ケースごとに違うので判断は難しい。生活環境の違いも含めて被害者の心情に寄り添い、解決のみを急がずに丁寧に話を聞くことが状況整理にもつながる」と助言した。
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