酒類販売「やまや」、石巻東部でオープン　12年ぶり復活

　酒類販売のやまや（仙台市）の「やまや湊鹿妻店」が、国道３９８号沿いの石巻市鹿妻南３丁目にオープンした。東日本大震災で全壊した鹿妻店があった場所のすぐ東隣に約１２年ぶりに「復活」した。同社の県内５４店舗目で、石巻市内は３店舗目になる。

　売り場面積は約６２４平方メートルで、やまや全体としては中規模店。ワイン、清酒、焼酎、ビール、輸入食品などを豊富にそろえる。

　石巻市内店では初となる大型のワインセラー、清酒セラーを備え、高価格帯の商品だけではなく低価格帯の物までしっかり冷蔵管理されている。ワイン、清酒とも２５０種類が並ぶ。

　震災後、石巻市内は、大街道店、あけぼの店の２店舗体制が続いた。「渡波地区や女川町方面など東部の皆さんから再開を望む声が多かった。喜んでもらえていると思う」と酒井明店長（４６）。「水、食料などを取りそろえているので災害時にも役に立てる。何かあったらできる限り対応する」と力強い。

　店舗の一角では「三陸フェア」を開催中。石巻市内の水産加工会社の缶詰、珍味などに加え、気仙沼市の加工品、清酒などが並ぶ。イベントは季節ごとに切り替える予定。

　営業時間は午前９時～午後９時。年中無休。連絡先は０２２５（２４）６６０１。