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舞台で熱演、展示も充実 石巻芸術文化祭が盛況 市民を元気づける

大喜利に挑戦し会場を沸かしたいしのまき市民劇団「夢まき座」
小ホールホワイエの1階と2階を活用して作品を展示、市民の目を楽しませた

 第27回石巻芸術文化祭(石巻文化協会主催)が25、26の両日、石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)で開かれた。昨年より10団体多い32団体が参加し、訪れた市民を「文化の力」で元気づけた。

 1日目は展示(市民ギャラリー、小ホールホワイエ)のみだったが、2日目は小ホールでの舞台公演もあり、市民文化のエネルギーがあふれた。

 展示は生け花や書、絵画、キルトスクエアなど充実した作品で市民の目を楽しませた。石巻学プロジェクトは、初演から半世紀を迎えるカンタータ「大いなる故郷石巻」の歴史を振り返る特集で引き付けた。5月28日に10年ぶりの記念コンサートが同施設である。

 舞台は箏曲や日本舞踊、合唱などで観客を魅了。いしのまき市民劇団「夢まき座」は人気テレビ番組「笑点」の大喜利に挑戦、団員たちの熱演で沸かせた。フラダンスやジャズダンスの団体は初舞台を飾った。

 舞台と展示を交互に楽しんでいた同市中浦の三浦勲さん(81)は「東日本大震災から間もなく12年になるが、やはり市民が育んできた文化・芸術は大切。生きていく上で欠かせない心の栄養」と話した。

 石巻文化協会の金田政和さん(76)は「昨年から会場が複合文化施設になり、展示と舞台を一緒にできるようになったことが盛り上がりにつながっている」と指摘。同施設を拠点に市民文化を発信していく手応えを感じ取っていた。

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