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桜坂高演劇部、初のキネマティカ公演に興奮 「客席近く、すてきな空間」

初のキネマティカで等身大の高校生を溌溂と演じた桜坂高演劇部

 石巻市桜坂高演劇部(部員11人)の第1回冬季定期公演が2月26日、同市中央1丁目のシアターキネマティカで行われた。新型コロナウイルスの影響で思うように活動できなかった分、部員たちは溌溂(はつらつ)とした演技で詰めかけた市民を魅了。若さあふれる舞台となった。

 上演したのはアニメ研究会の一コマを描いた演劇部オリジナル劇「アニ研の日常」と、放送部と生徒会の予算請求をめぐる青春コメディー「まじめBerry」(作・湖社シンジ)の2本。部員たちは等身大の高校生をありのままにコミカルに演じ、観客の笑いを誘った。

 客席には保護者らに交じって演劇ファンの市民も鑑賞。東松島市の会社員遠藤和広さん(51)は「高校生らしいテーマの劇で素直に楽しめた。若い人たちがキネマティカを使うことで街を活気づけてほしい」とエールを送った。

 部長で2年生の高橋愛遥さん(17)は「キネマティカでの芝居は緊張したけど貴重な経験になった。お客さんとの距離が近くて、とてもすてきな空間だった」と充実感をにじませた。

 昨年夏にオープンしたキネマティカを地元の高校演劇部が使用するのは今回が初めて。高校演劇部の新たな発表の場として役割が強まりそうだ。

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