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雄勝硯に関心 地元の小中学生、伝統産業学ぶ 墨すりや玄昌石磨き体験

硯をサンドペーパーで磨く児童たち
磨いた硯で紙やたこに文字を書く児童たち

 石巻市雄勝小・中学校(児童23人、生徒10人)で2月24日、地元の伝統産業である雄勝硯(すずり)への関心を高めようと、硯制作のワークショップが開かれた。

 小学校の全児童の他、中学校の1、2年生7人が参加。雄勝硯生産販売協同組合の春日常貴副理事長が講師を務め、硯の原料である玄昌石について講話した。

 春日副理事長は「玄昌石は波板や明神など、町内の8カ所で採れていた。加工したスレートは東京駅の屋根にも使われている」と紹介。1980年ごろには国内の硯のシェアを8割占めていたほか、職人も約400人いたと説明した。

 その後、児童生徒は9センチ角、厚さ6ミリほどの玄昌石をサンドペーパーで磨いた。自分たちで磨いた硯で実際に墨をすった後、半紙やたこに文字や絵を描いた。

 3年生の吉野りんかさん(9)は「石の角を削るのが難しかった。硯を使って墨をすったことがなかったので、良い経験になった」と話した。

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