「感謝と向上心持ち励む」 石巻地方の高校で卒業式
石巻地方の各高校で1日、卒業式が行われ、新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)され続けた3年間を過ごした生徒たちが次のステージに向け、学びやを巣立った。
石巻高(生徒598人)は体育館で実施。卒業生208人と2年生185人、教職員、来賓、保護者が参列した。文部科学省と県教委の方針では生徒はマスクを外してもかまわないが、ほとんどの卒業生はマスクを着用して式に臨んだ。
クラスごとに一人一人の名前が呼ばれ、代表に卒業証書を授与した。式辞で高梨正博校長は「先行き不透明で複雑化する社会の中で『自ら進運を開拓すべし』を胸に自らの力で時代を切り開いてほしい」と期待した。
在校生を代表し、生徒会長の2年熊谷陽道さん(17)が「尊敬と憧れを持った先輩たちと過ごした日がよみがえってきます。それぞれの道で輝き続けてください」と送辞を述べた。
答辞で卒業生代表の武山慎さん(18)はコロナ下の3年間を振り返り「仲間の頑張りに励まされた。感謝と向上心を持って励みたい。石巻高と石巻を盛り上げてほしい」と話した。
2020年4月に開校した私立の日本ウェルネス宮城高(東松島市小野)で第1期生(スポーツコース20人)の卒業式もあった。
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