映画で街に活気を 石巻名画座が始動、本庄さん立ち上げ キネマティカ拠点
映画で石巻市の中心部ににぎわいを創出しようと、一市民が「石巻名画座」を立ち上げた。初の上映会が25、26の両日、シアターキネマティカ(中央1丁目)で行われる。第1弾となる上映作品はイタリア映画の名作「ひまわり」(1970年)。
石巻名画座と銘打ち、街中に娯楽を取り戻そうと奮闘しているのは元新聞記者の本庄雅之さん(63)。日刊スポーツ、東京中日スポーツ記者として活躍、2021年に実家がある同市にUターンした。東京中日スポーツ記者だった3年前にも一度、上映会を社会福祉法人石巻祥心会の多目的交流スペース「土音」(中央3丁目)で開催、「第三の男」(49年)が好評を博した。その後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で上映会を見送ってきた。
Uターンを機に改めて石巻名画座に本腰を入れて取り組み始めた。昨年8月、映画や芝居を楽しめる娯楽の拠点シアターキネマティカがオープンしたことも大きい。
支配人となる本庄さんは「キネマティカは手作りの娯楽施設。映画を上映することで近隣の人たちや映画好きの人たちの交流の場になり、街のにぎわいの一助になれば。当面は数カ月おきに石巻名画座を開催したい」と意欲を示す。
■第1弾「ひまわり」
「ひまわり」は戦争によって引き裂かれる愛の悲劇をヴィットリオ・デ・シーカ監督が叙情豊かに描いたメロドラマの傑作。
上映日時は25日が(1)午前10時(2)午後1時(3)午後4時、26日が(1)午前10時(2)午後1時-の計5回。料金は前売りが大人1000円、学生800円。当日は各200円増し。中学生以下は無料。
連絡先は本庄さん090(3478)5532。
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