(527)焼山に風のゆくへを知りにけり/舘野まひろ(2001年~)
こんな時季となった。枯れ草を焼いたり、害虫を駆除するために山に火を入れる。春は「風光る」と言う。背後にある雪嶺(せつれい)のゆるみ、雪解(ゆきどけ)川の奔流など周囲の光によってそう感じるのだろうが、考えてみれば風というものは目に見えないし、誰も普段そこまで理屈っぽく考えない。この句では、風は、煙に…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。