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「ずっと忘れない」 石巻で3.11のつどい 風船放ち悼む

犠牲者を悼み風船を空に放つ来場者ら

 石巻市の石巻南浜津波復興祈念公園にある「がんばろう!石巻」看板そばでは、「3・11のつどい」(実行委員会など主催)があった。多くの市民らが訪れ、亡き人を悼んだ。

 追悼式では震災で家族を失った市民2人が思いを語り、震災発生時刻の午後2時46分に合わせて黙とうした。蔵王町在住のシンガー・ソングライター幹miki(ミキ)さんが追悼歌をささげた後、来場者が白、青、緑色やハト型の風船約530個を一斉に空へと放った。

 同市北村の会社員庄司亜樹さん(43)は「震災で亡くなった友人に、ここに来れば会えると思い毎年参加している。何年たっても悲しみは消えない」と目を赤くした。

 日暮れ後には、看板前に並べた約4000個の灯籠を点灯。「ずっと忘れない」「みんな元気にしていますか」といったメッセージが入った物もあった。

 今年は地元町内会や市震災遺構門脇小などと連携。各会場でキャンドルや竹明かりがともされた。

 黒沢健一実行委員長(52)は「誰もが足を運び静かに祈れる場所が必要。地域で連携し、今後も取り組みを続けたい」と話した。

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