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バレー元日本代表の藤井直伸さん死去 31歳、雄勝出身

プレーでも戦う姿勢が印象的だった藤井選手(左から4人目)=2021年5月、東京(高橋諒撮影)

 石巻市雄勝町出身で2021年の東京五輪バレーボール男子日本代表の藤井直伸選手が、10日に死去したことが分かった。12日に所属先の東レアローズが発表した。31歳だった。ステージ4の胃がんであることを公表し、闘病中だった。

 藤井選手は旧大須中出身。古川工高から順大に進み、Vリーグの東レに入団した。17年に日本代表に初選出され、東京五輪ではセッターとして29年ぶりの8強入りに貢献した。

 昨年2月に自身の写真共有アプリ「インスタグラム」で、目の不調を感じて検査入院した結果、胃がんが見つかったと報告。「目の症状は胃がんが脳の方にも転移していることが影響しているみたいです。転移は複数ある可能性があるとのことです」と明かしていた。

 古川工高時代の恩師で、石巻工高教頭の佐々木隆義さん(57)は「病状は良くなったり悪化したりだったが、弱音を吐かず最後まで諦めなかった。これ以上ないくらい頑張った」とねぎらった。

 斎藤正美石巻市長は「また元気な姿で戻ってくると信じていただけに、非常に残念でなりません。故人が残されたスポーツ精神と功績は、石巻市民にとって永遠の誇りであり、心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントを出した。

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