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逸品イッピン!>海苔佃煮 かみの家(東松島市宮戸)

宮戸産の生ノリで作られた「海苔佃煮」。「海苔ラー油」「海苔ジャム」などもある

土産物、製品といった石巻地方自慢の「逸品」を紹介する。

塩分抑え優しい味付け

 東松島市宮戸の民宿「かみの家」が製造・販売する手作りのノリのつくだ煮。塩分を抑えて甘みを加えた優しい味付けで、ノリの風味が感じられる一品だ。

 宮戸特産の生ノリを水でじっくりと煮た後、砂糖やしょうゆなどの調味料を加えて再びことことと煮る。瓶詰めまで5日ほどかかり、一度に製造できるのは150個ほどという。

 宿泊客への食事で提供し元々民宿では販売していた。東日本大震災直前に作った約100個が調理場に置かれたままになっていたが、翌年の5月に食べてみたら食べられることに気付いたという。細菌の数などを調べ賞味期限を1年に設定できると分かり、民宿以外でも販売することにした。

 塩味や甘みのバランスを試行錯誤し、現在の味に落ち着いた。かみの家の小野勝見さん(74)は「ご飯に乗せてもおにぎりの具にしてもいい。お年寄りや子どもが食べる機会が多いと思うので甘めに仕上げている」と話す。(及)

【メモ】
 240グラム入りで500円。東松島市のHarappa(はらっぱ)や復興再生多目的施設「あおみな」などで販売する。連絡先は小野さん090(5235)9331。

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