英検5級、小学生53人の8割合格 検定料補助で後押し 東松島市
東松島市教委が本年度、市内の小学生を対象に実施した英検5級の受験を支援する事業で、受験した65人のうち小学2~6年生53人が合格したことが分かった。合格率は81.5%。英検5級は中学1年生終了レベルの英語力が求められるため、市教委は「小学生だけの受験で8割の合格率は上出来」と受け止める。新年度も事業を続け、英語好きの子どもの挑戦を後押しする。新たに4級の受験支援も視野に検討するという。
市小学生英語検定チャレンジ事業は、公益財団法人日本英語検定協会が主催し、文部科学省が認定する英検5級の試験の検定料(2500円)を市が全額補助する。市内の小学1~6年生を対象に昨年9月26~30日に募集。73人が申し込み、最終的に65人(うち低学年7人)が受験した。
市教委は受験指南のため、2月4日(会場・市矢本東小)の試験本番までに4回の学習会を実施した。石巻市教委で指導主事の経験がある元同市飯野川中校長の山田晴彦さんが講師を務めた。
事業は小学生から英語に親しみ、英語力アップにつなげる狙いがある。市教委は英語を中心とした外国語に触れる機会の保障と、義務教育9年間を見通した継続的な学びの展開に重きを置く。
市教委の担当者は事業の成果も踏まえ「グローバル化が進む社会に対応できる素地を育み、英語活動を通して他の人と積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を養っていきたい」と話している。
市教委は小学校8校の英語教育に力を入れている。3、4年生の外国語活動や5、6年生の英語の全ての時間にALTが入り、英語専科教員と共に授業をしている。市が文科省から教育課程特例校の指定を受け、2022年度は矢本西小と赤井南小の2校で低学年の英語教育に取り組み、23年度から全8校で実施する。
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