運河でお花見、再び 住民ら桜48本植樹「大きく育って」 東松島・大曲
東松島市大曲地区で18日、周辺住民らによる桜の植樹会があった。全長約49キロと国内最長の運河沿いに桜を植え、復興のシンボルにしようと、県と沿岸10市町が取り組むプロジェクトの一環。地域住民やボランティアら約100人が参加し、潮風に強いオオシマザクラの苗木を植えた。
植樹は南北上運河沿いの約500メートルで実施。渥美巌市長が「東日本大震災前の大曲では運河に沿った桜を見るために多くの人が訪れていた。美しい景色が再生すれば、観光面でも今以上のにぎわいが生まれるだろう」とあいさつした。
参加者は手分けをして苗木48本を植えた。大曲小5年の高橋永汰君(11)は「桜で有名な地域になって、一人でも多くの人に見に来てもらいたい」と話し、佐々木怜君(11)も「大きく育つように、気にかけていきたい」と成長を願った。
プロジェクトは石巻市から岩沼市に至る貞山、東名、北上の各運河沿いに桜を植え、津波防災意識の醸成や被災経験の伝承を図る。2012年に始まり、これまでに東松島、石巻、岩沼、多賀城市などで計約800本の桜が植樹されている。
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