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住民主体の街づくり、心の復興に 雄勝花物語・徳水さん、津波伝承館で講話

人とのつながりの重要性を語る徳水さん(中央)

 県と東北大災害科学国際研究所が主催する講話「3・11げんば探訪」が5日、石巻市南浜町2丁目のみやぎ東日本大震災津波伝承館であった。一般社団法人雄勝花物語共同代表の徳水博志さん(69)が講師を務め、主体的な復興や人とのつながりがもたらす希望について語った。

 同法人が運営する観光庭園「雄勝ローズファクトリーガーデン」は、徳水さんの妻で代表理事の利枝さんが、津波で亡くなった母親の供養のため、実家跡地にホオズキを植えたことをきっかけに始まった。

 完成までに各地から多くの支援を得て現在でも年間1000人のボランティアが訪れる庭園を「見返りを求めない善意でできたコミュニティー」と語り、受けた支援を地域に還元するための「雄勝ガーデンパーク事業」の構想を語った。

 徳水さんは「自ら立ち上がり復興に尽力することで癒やされた。住民が地域を管理する街づくりが心の復興に直結している」と述べた。

 講話3・11「げんば探訪」は4回目。来年度も開催する予定。

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