決意、漢字1字に込める 石巻市住吉中で「立志の会」
石巻市住吉中(生徒234人)で10日、2年生80人の「立志の会」があった。生徒たちは体育館に集まった保護者を前に、夢や目標、将来の進路に込めた思いを漢字1字で示し、堂々と決意を発表した。
三つのクラスごとにステージ正面に着席。自分の名前が呼ばれると起立し、スクリーンに映し出された漢字を選んだ理由を述べ、将来就きたい仕事も紹介した。
漢字は「未」「超」「挑」「我」などさまざま。一人一人が元気よく「未来に羽ばたきたい」「目標を超え、どんどん成長する」「何事にも諦めずに挑む」「個性を大事に自分に厳しく」などと誓いを立てた。
周囲への配慮や思いやり、優しくするといった人として大切なことを「配」や「仁」、「優」の字で示し、思いを語った生徒も。それぞれの個性、考え方を尊重した発表で、保護者や教員らが大きな拍手を送った。
保護者への感謝と未来への決意を込めて「春風の中で」を合唱した。卒業生の講話もあり、石巻好文館高2年井上紗那さん(17)、宮城一高2年佐藤妃莉さん(17)、県漁協女川町支所職員の阿部修太さん(22)が進路についてアドバイスした。
14歳は成長の通過点。それぞれ光る個性と無限の可能性を持つ生徒たちを誇らしげに見守る杉山孝一校長は「夢や目標に向けて努力してほしい。たくましく生きていくことで困難や壁を乗り越えられる」と期待。「立志の会を進路について親子で話すきっかけにしてほしい」と話した。
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