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石巻・十三浜の海藻に国際認証 ワカメとコンブ、国内初 持続可能な漁業の一歩に

国内初のASC-MSC海藻認証を取得した石巻市のワカメ

 石巻市北上町十三浜でワカメ・コンブを養殖する生産者グループ「県漁協北上町十三浜支所青年グループ」と、漁業者支援を展開するフィッシュ・アンド・プラネット(F&P、東京)が国内初となるワカメ・コンブのASC-MSC海藻(藻類)認証を取得した。

 今後は認証された水産物の生産・流通を増やし、次の世代に持続可能な養殖業と豊かな海の環境を残すことを目指す。

 ASC-MSC海藻(藻類)認証は、水産養殖管理協議会(ASC)と海洋管理協議会(MSC)が2018年に策定した国際認証。持続可能性や環境、管理体制といった五つの基準を基に審査される。

 十三浜支所青年グループには現在19人の生産者が所属。塩蔵ワカメを年間約180トン、塩蔵コンブは約120トン生産している。20年から取得に向けた審査の準備などを進め、昨年12月に認証された。

 認証後は小規模漁業者のグループなどを支援するF&Pが、十三浜支所青年グループが生産した海藻を買い取り、国内のオーガニックスーパーや量販店などで販売するという。

 青年グループの阿部勝太代表は「漁師の収入安定化とサステナブル(持続可能)な水産業を実現させるための一歩になった。国内だけでなく海外にも浜の良さを伝えるため、販路づくりやブランディングを強化したい」と話す。

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