全国の医学生、石巻で災害医療学ぶ 段ボールベッド設置体験も
全国の医学生らが災害医療を学ぶワークショップ(WS)が18~20日、石巻市内であった。最終日は、東日本大震災遺構「門脇小」で40人が避難所で使う段ボールベッドの組み立てを体験し、防災意識を高めた。
学生らは、高さ35センチの段ボール箱を左右3個ずつ並べ、天板を置いて仕切りで区切った段ボールベッドを設置。床に敷いたブルーシートに横になり、使い心地を確かめた。
石巻赤十字病院(石巻市)副院長で一般社団法人避難所・避難生活学会代表理事の植田信策氏が講師を務めた。植田氏は「段ボールベッドを使えば、舞い上がるほこりを吸い込むことによる気管支炎や寒さといった雑魚寝で起きる課題をクリアできる」と強調した。
名古屋市出身で、鳥取大医学部1年の長田里桜さん(20)は「愛知県は南海トラフ巨大地震のリスクがある。避難所で活動する立場になれば率先して動きたい」と話した。
WSは災害医療に関心を持つ学生有志が主催し、2019、21年に次いで3回目。門脇小を訪ねた40人を含む計130人が参加した。1、2日目は石巻赤十字病院で災害時の医療活動に関する講義などを受けた。
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