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「皆が幸せ感じる社会に」 石巻でSDGsシンポジウム

取り組みを発表する大谷地小の児童たち

 石巻、東松島両市、女川町による石巻圏域定住自立圏構想の共生ビジョンに基づき、国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の視点から地域課題の解決を考える「いしのまき圏域SDGsシンポジウム」が21日、石巻市河北総合センターであった。

 3市町の関係者や議員、学校関係者ら約250人が参加。文部科学省国際統括官付国際戦略企画官の白井俊氏が「持続可能な社会の創り手の育成に向けて~ESDの視点から~」と題して基調講演した。

 白井氏は国連教育科学文化機関(ユネスコ)や、「持続可能な開発のための教育(ESD)」について解説。「国際機関では日本人も結構働いている。世界的にネットワークが広がる中、石巻圏域から出て国際的に活躍し、得たことを地元に持ち帰るのも良いと思う」と語った。

 石巻市大谷地小は、環境省主催の「グッドライフアワード」で実行委員会特別賞を受賞したSDGsに関する活動を発表。4年三浦愛依さん(10)、5年浮津玖音さん(11)、6年永沼亜美さん(12)が登壇した。

 使用済みの詰め替え容器の回収や新北上川のヨシを活用した紙すき体験、身近な物を使った避難グッズ作りといった取り組みを紹介し、「これからもSDGsの輪を広げていく。みんなが幸せを感じる社会をつくることが大切だ」と語った。

 白井氏と尾池守石巻専修大学長、3市町の教育長によるパネル討論もあった。シンポジウムの様子は、23日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定。

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