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石巻産茶葉の紅茶「キタハ」をリニューアル ファーム・ソレイユ東北、自社工場で加工

地元で加工した茶葉が使われるようになったkitahaシリーズ

 石巻市の桃生茶を使った国産紅茶「kitaha(キタハ)」を展開するファーム・ソレイユ東北(石巻市旭町)は28日、同市桃生地区に昨年開設した自社工場で加工した茶葉の販売を始める。生産から加工までを地元で完結した商品となったのに合わせ、内容量などもリニューアルした。

 キタハは東北唯一の国産紅茶として2017年6月に発売。21年までは静岡県に茶葉を運んで製造してきた。昨年7月に東北初の発酵茶工場を稼働させ、茶畑の近くで発酵や乾燥などの加工を手がけている。

 自社工場での初年度製造量は約300キロ。雨が多かった影響で当初見込みは下回ったが、地元加工で効率が上がり、従来の1・5倍ほどに増えた。摘み取ってから加工までの時間を短縮したことで、茶葉の香りが良くなったという。

 リニューアルに合わせて内容量を増やし、「和紅茶」は20グラム入り500円から30グラム入り600円に変更した。「ほうじ和紅茶」と「煎茶」もある。今年の生産分からはウーロン茶もラインアップに加える予定。

 当面は同社が運営する「お茶のあさひ園」(同市旭町)とオンラインショップで販売。他店に置く商品も順次切り替える。kitaha開発室の日野朱夏室長(30)は「完全な石巻産紅茶になった。優しい味をゆったり楽しんでほしい」と語った。

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