「伝承のきっかけに」　門脇小校章クッキー、震災遺構で販売　石巻の菓子店と制作

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　石巻市震災遺構指定管理グループが、市震災遺構「門脇小」（門脇町４丁目）でオリジナルクッキーの販売を始めた。「お土産品が欲しい」との来訪者の声に応えて６種類を用意。担当者は「来訪の証しや震災伝承を考えるきっかけにしてほしい」とＰＲする。

　門脇小に関するクッキーは、シンボルの校章をかたどったカラー（色付き）とプレーン、校名板をイメージしたココア味、震災後から旧校舎周辺にすみついた猫をデザインに取り入れたカラーの４種類。

　震災後に市民有志が門脇町に建て、館内に展示している初代の「がんばろう！石巻」看板をモチーフにしたクッキーもカラーとプレーンの２種類がある。

　来訪者からお土産品に関する問い合わせが多く、石巻市三ツ股の菓子店「アトリエニコ」と共同で開発した。クッキーをきっかけに震災を話題にしてもらうことが狙いだ。

　「がんばろう！石巻」は本物の看板の文字を基にクッキーの型を作っており、担当者は「受験生をはじめ、あらゆることに頑張る方々に届けたい」と語る。

　校章のカラーと猫のクッキーは１枚２３０円、校章のプレーンと校名板は１枚１７０円。初代看板のクッキーは４枚セットでカラーが９２０円、プレーンが６８０円。いずれも総合案内で取り扱っている。

　連絡先は門脇小０２２５（９８）８６３０。