(545)性格が八百屋お七でシクラメン/京極杞陽(1908~1981年)
シクラメンの燃えるような色と、ちょっとした勘違いから恋人に会いたい一心で火事を起こした八百屋お七。「性格が」はお七の激しさと思っていたが、シクラメンは「豚の饅頭(まんじゅう)」とも言うから、世間知らずで抜けている、という方かも。筑摩書房版の『現代俳句集』所収「京極杞陽集」には句集『くくたち 上』の…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。