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(547)星食ひに揚るきほひや夕雲雀(ひばり)/尾崎紅葉(1868~1903年)

 「きほひ」は勢いがあること。囀(さえず)りながら夕方の空高く揚がっていく雲雀が、星を食べてしまいそうだという想像力豊かな句である。高山れおな氏はその著書で、小説家として知られる尾崎紅葉と正岡子規は互いに意識し合っていて、各々(おのおの)の立場で明治の俳句革新に貢献したと論じる。俳句は子規が喧伝(け…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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