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緑鮮やか、ワカメ収穫最盛期 漁港に活気 石巻・十三浜

加工場で湯通しと冷却の作業をする遠藤さん

 石巻市北上町十三浜で、特産品のワカメの収穫が最盛期を迎えている。十三浜のワカメは北上川が運ぶミネラルを取り込み、外洋の適度な揺れを受けながら光合成することで、肉厚でシャキシャキとした食感を持つ。各漁港は出荷作業に当たる漁師らの活気に包まれている。

 十三浜の一つ大指漁港では、ワカメやコンブを養殖するマルナカ遠藤水産代表の遠藤俊彦さん(48)が早朝から作業に当たる。28日は父俊郎さん(74)と漁港から3キロほど沖合の養殖場に移動し、400~500キロを刈り取った。

 収穫後は漁港近くの加工場で、ワカメを90度に熱した海水でボイル。茶色から鮮やかな緑色に変化すると、すぐに冷水で冷やすなどして塩蔵加工の工程を進めていった。

 遠藤水産では昨年末に生食用ワカメの収穫を始め、2月下旬からは塩蔵ワカメを出荷する。商品はコンブも含め市内を中心に販売し、インターネットでも取り扱う。口コミで評判が広がり、県内にとどまらず北海道などからも購入希望があるという。

 俊彦さんは「海水温の影響をあまり受けず順調に育ってくれた。塩蔵ワカメはサラダなどに使ってもらい、おいしさをダイレクトに感じてもらいたい」と話した。収穫は4月中旬ごろまで続く。

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