(548)春風が父と私の母校へと/小野心愛(2004年~)
父系の代々の土地に住んでいれば、小学校、中学校は自然と父と同じになる。だが現代は、学校の統廃合や仕事の事情でそれが「普通」とは言えない。もっとも掲句の「父と私の母校」という改まった感慨は、義務教育課程よりは、独自の校風・学風のある高校、大学に対するそれ、という感じもする。普段は何となく距離感が掴(…
関連リンク
- ・(547)星食ひに揚るきほひや夕雲雀(ひばり)/尾崎紅葉(1868~1903年)
- ・(546)よう生きてる大したもんよ亀の鳴く/山上樹実雄(1931~2014年)
- ・(545)性格が八百屋お七でシクラメン/京極杞陽(1908~1981年)
- ・(544)置けば泣き抱けば乳欲る日永かな/鶴岡加苗(1974年~)
- ・(543)猪が来て空気を食べる春の峠/金子兜太(1919~2018年)