(549)のどかさに一歩さびしさにも一歩/綾部仁喜(1929~2015年)
「長閑(のどか)」とは実は春の季語で、春の景色がゆったりと落ち着いている様を表します。作者は見えるもののあまりののどかさに、思わず一歩を踏み出しました。場所は野原かも、春の街並みかもしれません。しかし、二歩目を進めた理由はさびしさだと言っています。のどかな風景の中に一抹のさびしさを感じ、惹(ひ)き…
関連リンク
- ・(548)春風が父と私の母校へと/小野心愛(2004年~)
- ・(547)星食ひに揚るきほひや夕雲雀(ひばり)/尾崎紅葉(1868~1903年)
- ・(546)よう生きてる大したもんよ亀の鳴く/山上樹実雄(1931~2014年)
- ・(545)性格が八百屋お七でシクラメン/京極杞陽(1908~1981年)
- ・(544)置けば泣き抱けば乳欲る日永かな/鶴岡加苗(1974年~)