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(549)のどかさに一歩さびしさにも一歩/綾部仁喜(1929~2015年)

 「長閑(のどか)」とは実は春の季語で、春の景色がゆったりと落ち着いている様を表します。作者は見えるもののあまりののどかさに、思わず一歩を踏み出しました。場所は野原かも、春の街並みかもしれません。しかし、二歩目を進めた理由はさびしさだと言っています。のどかな風景の中に一抹のさびしさを感じ、惹(ひ)き…

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 「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。

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