(551)清明や真昼に開けるハイネケン/瑞季(1997年~)
今日は清明(二十四節気の5番目)。万物が清らで生き生きとする頃。新歓を兼ねたお花見の句かもと思うが、一人酒の絵でも明るさがある。「清明」の一語でぐんと清潔感のある句になった。開けるのがハイネケン(オランダのビール)というのも良い。さっぱりとした昼飲みの感じがある。ハイネケンは、そういう酒。ちなみに…
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「秀句の泉」は、俳句の魅力を伝えます。執筆は俳人の永瀬十悟さん(福島県須賀川市)、浅川芳直さん(宮城県名取市)、及川真梨子さん(岩手県奥州市)の3人。古典的な名句から現代俳句まで幅広く取り上げ、句の鑑賞や季語について解説します。