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小学校全学年で英語教育 低学年、発音や異文化に親しむ 東松島市

ALTが主導する外国語活動の授業を楽しむ1年生=矢本西小、2022年5月

 東松島市の小学校8校は本年度から全学年で英語教育を進める。2022年度に1、2年生の外国語活動を矢本西小と赤井南小の2校で先行実施し、23年度から全小学校で取り組む。低学年は英語の発音やリズムに慣れ、外国人と積極的に交流する姿勢を育む。市教委は英語の教科教育指導員1人を新たに雇用し、完全実施に備える。

 東松島市の小学校8校では3、4年生の外国語活動や5、6年生の英語の全ての時間に外国語指導助手(ALT)が入り、英語専科教員と共に授業をしている。

 市が文部科学省から教育課程特例校の指定を受け、22年度は矢本西小と赤井南小が低学年の外国語活動に着手した。矢本西小ではALTと担任、英語専科教員と担任の2人一組で授業を展開。児童たちは英語に慣れ、親しみ、楽しさを実感した。

 全8校の低学年の外国語活動は本年度、3人の英語専科教員が所属校(赤井南小、矢本西小、宮野森小)の1、2年生を受け持ち、ALTや担任と共同で授業をする。

 英語の教科教育指導員は他5校(矢本東小、大曲小、赤井小、大塩小、鳴瀬桜華小)を担当し、ALTや担任と共同で授業に臨む。

 中学まで途切れない英語教育によって「異文化に触れ、言語能力が高まる」「日本人と外国人という垣根を越えた地球市民的な意識が育つ」といった効果が期待される。

 小学校全学年への英語教育の導入について、市教委は「英語力の向上やコミュニケーション能力を高める狙いがあり、グローバル化に対応できる人材育成につなげていきたい」と話す。

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