「遊ぶの楽しみ」 石巻・河北保育所で開所式 地区内3施設を統廃合
石巻市河北保育所(石巻市小船越)の開所式が5日、現地であった。建物の老朽化と園児数の減少が進んでいた河北地区の大川、大谷地、二俣の公立3保育所を統廃合し、施設は新設した。定員は0~5歳児70人で、初年度は54人が通う。
敷地面積は約6150平方メートル。木造平屋で、延べ床面積は約990平方メートル。庭を囲むよう施設をL字型に配置し、風よけの役割を果たすよう工夫した。年齢別の保育室、ホールなどを備え、給食の調理室には園児が作業の様子を見られるよう大きな窓を設けた。事業費は約6億4800万円。
ホールであった開所式には関係者や保護者ら約70人が出席。式辞で斎藤正美市長は「乳幼児期から質の高い保育の実施を目指す。地域の皆さまに長く愛される保育所となるよう安心・安全な施設運営に努める」と述べた。
代表者がテープカットをして開所を祝い、園児を代表して松川琉晟(りゅうせい)ちゃん(5)と千葉のどかちゃん(5)が「たくさんのお友達と遊ぶのが楽しみ」「元気いっぱいの子どもになります」とあいさつした。
息子の悠雅ちゃん(1)を預ける同市鹿又の会社員斎藤祐太さん(32)は「きれいで木の温かみのある施設。たくさんのお友達とのびのび過ごし、思いやりのある子に育ってほしい」と期待を寄せた。
市は2月、公立幼稚園や保育所、こども園の再編計画を策定した。施設の老朽化や保育ニーズの多様化などを踏まえ、2027年度までの5カ年で29施設を17施設に再編し、民間の5施設を誘致する考え。
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