３小学校の統合要望　ＰＴＡ会長ら、石巻市教委に検討求める　少子化で児童減少

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　石巻市の中津山一小と中津山二小、桃生小のＰＴＡ会長らが４日、市教委に３校統合の要望書を提出した。少子化による児童数の減少を踏まえ、早急に検討を始めることを求めた。

　要望したのは、中津山一小ＰＴＡの及川勝会長（４３）と中津山二小父母教師会の西條勲会長（４３）、桃生小ＰＴＡの村田崇殖会長（３８）。

　村田会長が宍戸健悦教育長に経緯を説明し「他地域のモデルケースとなるよう進めてほしい」と要望書を手渡した。（１）校舎改修が必要な場合は効率的な予算執行に努める（２）統合後はスクールバスを運行するなど、通学の安全を確保（３）桃生中の小規模化も見据え、小中一貫校の導入も前向きに検討する－ことも求めた。

　宍戸教育長は「地域あっての学校であり、本腰を入れてやる。厳しい財政事情から統合後の校舎は、小中４校の中から現校舎を改修して使用するのが現実的」と話した。

　市教委によると、桃生地区３小の新入生は計２９人。要望で示された統合に向けて地域の合意形成を図る必要があることから、区長や学校運営協議会委員らとの協議の場を設けていく。５月の開催を見込む。小中一貫校の導入も選択肢の一つとなる。

　昨年８月以降、桃生地区の今後の小学校の在り方をＰＴＡらで協議した結果、子どもたちがより良い環境の中で学校生活が送られるよう３校を統合することが最善であると結論付けた。