親しみやすい外観に 震災伝承施設「MEET門脇」、新看板設置 かわいい案内板も
石巻市門脇町5丁目の震災伝承交流施設「MEET門脇」の外装に、新しい看板が設置された。屋根上部に施設名を大きく記し、観光客らの目に付きやすくした。かわいらしいイラストをあしらった案内板も外壁に設け、入りやすい雰囲気を演出。東日本大震災を経験していない子どもたち世代の来館も促す。
施設は2021年3月にオープン。公益社団法人「3.11メモリアルネットワーク」(石巻市)が運営する。市震災遺構「門脇小」と石巻南浜津波復興祈念公園の間に位置し、周辺には視察者や観光客が多く訪れるが、これまでは目立つ看板がなく、来館者から「どこにあるか分かりにくい」「場所を知らない人に説明しづらい」といった意見が寄せられていた。
看板は3月上旬に設置した。屋根上部には黄緑と黒の文字で施設名を表記し、視認性と存在感を高めた。外壁にはイラストと「どんな災害だったの?」「体験者からはなしをきく」などの言葉で展示内容の説明を掲示した。入り口そばの柱には子どもや動物のイラストを添え、親しみやすい外観にした。
イラストを手がけたのは同館で展示する「漫画動画」の作画を担当した仙台市の漫画家井上きみどりさん。同館スタッフは「漫画の街・石巻ならではの方法で、震災を知らない子どもたちにも伝えていきたい」と話した。
館内には新たな展示も加わった。日和幼稚園遺族有志の会が制作した紙芝居「忘れないよ 小さな命とあの日のこと」を紹介し、動画形式でも公開している。動画は中国語と韓国語版も用意した。
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