根付の魅力紹介、精巧な技光る 石巻市博物館で毛利コレクション特集展
石巻市開成の市複合文化施設(マルホンまきあーとテラス)内の市博物館で、巾着などに使う「根付」に光を当てた毛利コレクション特集展「小さきモノたちの宇宙-根付・ニッポンのストラップ-」が開かれている。7月9日まで。
根付は和服の帯に通す留め具として広く普及し、巾着や印籠などのひもに付けて用いられた。特集展では歴史研究家の毛利総七郎が収集したコレクションの中から約370点を展示している。
素材はツゲなどの木、竹を中心に、象牙やイノシシの牙、ラジオのダイヤルなどさまざま。モチーフや形態もバラエティーに富み、仙人や布袋、おかめ、ヒョウタンのほか、鳳凰が彫られた精巧な技術が光るもの、灰皿や方位磁石として使えるものもある。
来場者にはお気に入りの展示品に投票してもらう「根付の推し選抜投票」を呼びかけている。5センチ程度の大きさでハート形のそろばんが人気を集めているという。投票結果はホームページなどで発表予定。
市博物館の担当者は「根付は手のひらに収まる程度の大きさで、素材や形は多種多様。これだけの数を展示する機会はなかなかないので、じっくり見比べてもらえれば」と話した。
開館は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時半)、月曜休館(当日が祝日の場合は翌日)。常設展観覧料は一般300円、高校生200円、小中学生100円。連絡先は市博物館0225(98)4831。
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